かなんば ~クロスズメバチ~
先日、高杉という地域のお祭りに参加していたら、
「今からかなんば捕りに行くけど見に来るか?」
と声をかけられました。
「かなんば」=「クロスズメバチ」。
ハチ捕り名人が、今から山へ捕りに行くというのです。
長野や岐阜などの内陸の地域では、
昆虫を食べる習慣があることが有名ですが、
春野町でも比較的普通にハチを食べる習慣があるようです。
その証拠に、子どもたちに聞くと
「幼虫よりもさなぎが好き」とのこと。
こんな機会はなかなかないと思い、ハチ捕りを見に行きました。
クロスズメバチの巣に煙をふきかけ
掘り起こし、取り出す。
以上。
本来は、すべてのハチが巣に戻っている夜に捕るのだそうですが
ハチ捕り名人の腕前で、特殊な防御もせずに、いとも簡単に掘り出してしまいました。
もちろん一箇所もさされていません。
そして、ここからが大変でした。
食べるためには、ハチの子を巣から取り出さなければいけません。
お祭りで集まっていた集落の人が皆でハチの子を取り出しました。
かなり根気のいる仕事。
頑張って取り出したクロスズメバチの幼虫・さなぎ・成虫になりかけのもの。
信州のほうで買うと、かなり高価なものだそうです。
どうやって食べたかというと、
ハチ捕り名人たってのリクエストで、ハチご飯になりました。
写真で見るとグロテスクな感じですが、
実際食べてみると、甘みがあって美味しかったです。
クロスズメバチは、ハチの中でも好んで食べられる種類だそうです。
思わぬご馳走をいただきました。
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