すみれと春野町 その2
すみれと春野町の関係について。
春野町では「すみれの花咲く頃」という曲が
防災無線で1日3回流れていることは以前に書きました。
この「すみれの花咲く頃」という曲、ご存知の方はどのくらいいるのでしょうか?
私は恥ずかしながら全く知りませんでした。
春野町出身のこの方が作った曲だそうです。
白井鐵造(しらいてつぞう)です。
実は「白井鐵造記念館」が春野町にはあります。
白井鐵造は、あの宝塚歌劇団で劇を作り、歌を作り、振り付けをし、
理事長も勤め…と、宝塚で大変活躍された方だそうです。
彼が作った作品「パリゼット」の主題歌となっていたのが
「すみれの花咲く頃」という曲だということ。
この曲はもともとウィーンの唄で「白いリラの花が再び咲く頃」
という題名で、日本では「リラ」はなじみが無いので
「すみれ」にしようと白井鐵造が歌詞を作ったそうです。
ちなみに歌詞の一部がこちら。
すみれの花咲くころ
初めて君を知りぬ
君を思い 日ごと夜ごと
悩みしあの日のころ
すみれの花咲くころ
今も心ふるう
忘れな君
我らの恋
すみれの花咲くころ
毎日防災無線から流れていた曲は、甘酸っぱい春の歌だったんですね。
名古屋出身の私は、すみれがいつの季節に咲くのか、
そもそもどんな花なのか知らずに育ちました。
白井鐵造が現在の都会で生まれ育ったら
この歌詞は生まれてなかったでしょう。
春野の自然が育んだ偉大な人物のおかげで
春野町は現在でも宝塚市との交流を続けているそうです。
勉強になりました。